TOEICで、まず750点を目指す!

1. 英語で転職するならまずは「750点」

英語を使う仕事に就くならば避けて通れないのがTOEIC。英語にまつわる求人にはほぼTOEICスコアの要件が含まれており、その公平性に賛否両論あるものの英語力の測定基準として社会に認知されているのが現状です。

こちらを読まれている方の多くは、英語の求人を眺めながら「TOEICを受験したことがない」「昔受験したけど最後まで解けなくてスコアが伸びなかった」と応募を悩んでいる方ではないでしょうか。そこで今回はそういった方に多いTOEICスコア600点程度の実力をお持ちの場合を想定し、目標としたいスコアやテスト当日の戦略、普段の勉強方法をまとめました。

まず、600点程度を取ることができる皆さんに目標としてもらいたいスコアは「750点」です。なぜ750点なのでしょうか。TOEICスコアは入社時だけでなく社内の昇進要件の1つとして扱われることも多く、そこで求められやすいのが750点周辺だからです。

ということは、750点は英語を実用できるレベルとして認知されているスコアであるといえるでしょう。私自身も最初に転職を志したときはまず750点を目指しました(当時は600点台をウロウロしていました)。確かな英語力を示すためにも、ぜひ750点を目指してください。

2. 750点を取るための戦略―リスニングパート

総合点で750点を達成するには、リスニングパートで少なくとも350点(495点満点)は取っておく必要があります。仮に600点台周辺の実力の方が750点を目指す場合、課題点は以下のようになると思われます。

①Part1・2は何を言っているかはだいたいわかるが、少しでもひねられると頭が混乱してしまう。
②Part3・4も、全体的な状況はなんとなくわかるが選択肢の答えが絞り込めない。
③Part4あたりになると集中力が途切れ、聞き方がいいかげんになる。

以上が750点を目指す際によく見られる障害です。私も、リスニングの練習に熱心に取り組んでもなかなか点数が伸びず、600点台から出られず苦労したことがありました。しかし以下の取り組みを始めたことであっさり750点に到達することができました。私自身の経験からスコアアップに即効性のあった対策を1つご紹介します。

それはPart1・2のひねった問題に慣れておくという事です。TOEICの問題は近年難しくなってきており、リスニングも例外ではありません。例えばPart2の応答問題で以下のような問題が出題されたことがあります。

Did Tom go to the new office?
(A) On the 3rd floor.
(B) Please ask his manager.
(C) Yes, you did.

いかがでしょうか。聞き取りに集中していると一瞬(C)だと思ってしまいがちではないですか。「Didで始まる疑問文だからYesかNoで答えるのだろう」と考えてしまいがちですが、(C)では会話が成り立ちません。

正解は(B)「彼のマネージャーに聞いてください」です。これなら会話が成り立ちます。もちろんPart1も言い換えや視点ずらしを駆使して間違えさせようとしてきます。このようないわゆる「ひっかけ」にも注意しながら集中して聞くことで、リスニングのスコアを伸ばすことができます。

もちろんPart3・4も対策が必要ですが、そちらは次のコラムでご紹介しますね。

3. 750点を取るための戦略―リーディング パート

日本人はリスニングよりもリーディング、中でも文法が得意であるとよく言われます。しかしながら実際の成績データを見ていると、リーディングのスコアはリスニングよりも低く出る傾向にあるようです。

その原因の1つとして、TOEICの問題分量が圧倒的に多いことが挙げられます。リーディングはリスニングと違い、問題を解くペースを自分で配分する必要があります。よくあるのは、Part5(文法・語彙問題)に時間がかかりすぎて後に続くPart6(空所補充問題)、Part7(長文読解問題)に取り掛かる時間が無くなってしまうといった状況でしょう。

それを踏まえて、まず750点取るために対策として考えられるのはPart5の徹底練習です。Part6・7も大切ですが、Part5は最も点数を上げやすいパートですのでPart5対策に集中することで効率よくスコアを上げることができます。

では、例題です。
The management refused to say exactly who was for the accident before the investigation was complete.

(A) responded
(B) responsibility
(C) responsible
(D) responsive

be responsible for ~ 「~の責任を負う」という熟語が瞬時に出れば(C)が答えであることはわかります。しかしながら、テスト本番の張りつめた空気の中にいると判断力が鈍ってしまいがち。「responsibleかな。いやresponsiveも形容詞っぽいし、ひっかけかもしれない…」と迷いの森に入り込んでしまうわけです(responsiveは「反応の良い」という意味です)。

私はPart5の練習用として「TOEIC L&Rテスト 文法問題でる1000問」(TEX加藤著 アスク出版)をテスト前に10周まわしました。いわゆる「でる1000」ですね。Part5は30問出題されますが、リーディングパート75分のうちPart5にかけられるのはおよそ10分程度。つまり1問に20秒もかけていられないということです。

なかなか短いですよね。しかし毎日練習をすれば、これは私の実感なのですが、少しずつ「文法筋肉(?)」がついて少しずつスピードが上がってきます。

先ほどご紹介したようなテキストを使って、時間を計測しながら「1問20秒以内」で問題を解く練習をしましょう。「でる1000」は問題の種類ごとに章立てがされているので、計画を立てての練習がしやすくなっています。
例えば第1章「品詞問題」を30問1セットとして毎日3セットこなし、11日で1周する(第1章で334問あります)といった感じです。計画的に毎日練習していきましょう。毎日ですよ!

4. 効果的に学習するために―スキマ時間の使い方

パート別に学習方法をご紹介しましたが、皆さんは社会人ということもあり、机に向かって学習する時間が取りづらくなかなか実践に移しづらいかと思います。そういう時におすすめなのがアプリ学習です。近年のアプリには、教材の提供だけでなく学習進捗の管理までやってくれるものもあるので、自分に合うものを見つけて使っていきましょう。

ちなみに私が使っているのはabceedというAI英語教材アプリです。

先ほどご紹介した「でる1000」をこのアプリで購入できるということもあり、私はこれで学習を進めていました。書籍版の「でる1000」は600ページ以上あり非常に重かったので、アプリ学習は非常にありがたいものだったのです。

もちろんスマホで学習ができるので、通勤中やお昼休憩中などちょっとしたスキマ時間を利用するにはもってこいです。特にPart1・2やPart5は問題が短いので、ゲーム感覚でサクサク進めることができます。実際に私は「電車の乗車時間が短いからPart1をやろう」「少し長めに乗車するからPart7の長文を2題やってみよう」といった方法で毎日学習していました(今もやっています)。

また、学習時間や習得率が伸びていく様子を視覚で体感できるのもアプリ学習の魅力です。「あぁ、今週はまだ目標の30%しか進んでいないな。今日はちょっと集中してやってみるか」といった感じで学習進捗を常に確認し、勉強のペース作りができるのです。

「まず750点を目指す!」と目標を立てたのであれば、娯楽の動画やスマホゲームからはいったん距離を置き、アプリ学習を進めていきましょう。

5. まとめ

今回はTOEIC600点台の方が750点を達成するための方法についてお話ししました。TOEICはあくまでもテストですので、きちんと対策をすればスコアは上がるものなのです。

今回ご紹介した学習方法は効率を考えたものであり、実践すればするほど効果が出ます。まずは今回ご紹介した学習方法を実践してみてください。スキマ時間を有効に使い、750点を達成しましょう!